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顔の痛み MediBilbao Salud

三叉神経痛とは?顔の電気が走るような痛みの原因・症状・治療

三叉神経痛は、顔の片側に、ナイフで刺されたような耐えがたい痛みが稲妻のように短く走り、くり返す病気です。歯みがきや食事、顔に触れることが引き金になります。多くは異常な位置にある血管が神経を圧迫して起こり、薬や手術で痛みを抑えることができます。

テーマ
臨床神経生理
更新日
読了時間
5分
監修
Itziar Gotxi Erezuma医師 · 耳鼻咽喉科専門医 · ビスカヤ県医師会 登録番号 484809757

三叉神経痛とは?

三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える神経です。三叉神経痛は、この神経の働きの異常によって、顔に激しい痛みが発作的に起こる病気です。

通常は成人に起こり、とくに高齢者に多くみられます。女性に多い傾向があります。

三叉神経痛の原因

  • 血管による圧迫:最も一般的な原因は、三叉神経が脳から出る部分の近くで、異常な位置にある動脈が神経を圧迫することです。
  • 多発性硬化症:若い人では、多発性硬化症による神経の損傷が原因になることがあります。
  • まれな原因:腫瘍、動脈と静脈の間の異常なつながり(動静脈奇形)、動脈のこぶ(動脈瘤)が神経を圧迫することもあります。

三叉神経痛の症状

  • ナイフで刺すような耐えがたい痛みが、稲妻のように短く発作的にくり返されます。
  • 顔の下半分のどこにでも起こりますが、最も多いのは鼻の横の頬とあごです。
  • 通常は顔の片側だけに起こります。
  • 痛みは通常数秒ですが、最大で2分ほど続くこともあります。
  • 1日に100回も発作が起こり、生活に支障をきたすこともあります。

痛みの引き金になること

痛みは理由なく起こることもありますが、多くは次のようなことがきっかけになります。

  • 顔、唇、舌の特定の場所(トリガーポイント)に触れる
  • 歯をみがく
  • 物をかむ

痛みのために顔をしかめることが多く、「疼痛性チック」と呼ばれることもあります。

三叉神経痛の経過

一般に、症状は自然におさまることがあります。しかし、長い間痛みが起こらない時期のあとに、しばしば再発します。

痛みが短く、くり返し起こるため、一般的な鎮痛薬はあまり役に立ちません。

三叉神経痛の診断

三叉神経痛を特定する特別な検査はありませんが、特徴的な痛みから通常は容易に診断できます。

  • 脳のMRI検査で、動脈が神経と交差しているかを確かめます。将来の治療の参考になります。
  • MRIで、腫瘍が神経を圧迫していないかもわかります。

薬による治療

  • カルバマゼピン:神経の膜を安定させる抗てんかん薬で、通常まず試されます。
  • ほかの抗てんかん薬:カルバマゼピンが効かない場合や副作用に耐えられない場合は、オクスカルバゼピン、ラモトリギン、ガバペンチン、フェニトインなどが使われます。
  • その他の薬:筋肉のけいれんを和らげるバクロフェンや、三環系抗うつ薬のアミトリプチリンが使われることもあります。
  • ボツリヌス毒素:薬がよく効かない場合に、痛む部分の近くに注射する方法があります。
  • 神経ブロック:発作が頻繁で重い場合に、飲み薬が効くまでの一時的な方法として、神経に麻酔薬を注射します。

手術による治療

  • 血管減圧術:動脈の位置の異常が原因の場合、神経と動脈を離して、間に小さなスポンジを置きます。通常、何年にもわたって痛みを抑えられますが、約15%の人で痛みが再発します。全身麻酔が必要ですが、合併症のリスクは小さいとされています。
  • 神経を破壊する方法:薬が効かず手術のリスクが高い場合に、高周波やガンマナイフ、バルーンによる圧迫などで神経を処置します。ただし、顔のしびれが残ることが多く、痛みが再発してくり返し処置が必要になることもよくあります。
  • 腫瘍の切除:原因が腫瘍の場合は、手術で取り除くことがあります。

出典によって異なる点:カルバマゼピンの効果と副作用

MSDマニュアル家庭版は、三叉神経痛にはまず抗てんかん薬のカルバマゼピンを試し、効かない場合や副作用に耐えられない場合はほかの薬にするとしています。

コクランのシステマティックレビュー(Wiffenら、2014年)は、三叉神経痛などの神経の痛みに対するカルバマゼピンの10件の研究(480人)をまとめました。カルバマゼピンは偽薬より痛みを和らげる傾向がありましたが、研究は小規模で4週間以内と短く、根拠の質は高くありませんでした。また、カルバマゼピンを使った人の65%に何らかの副作用があり(偽薬では27%)、5人に2人の割合で副作用が上乗せされる計算でした。

カルバマゼピンは第一の選択肢として広く使われていますが、副作用が出やすいため、医師と相談しながら量や薬の種類を調整することが大切です。

三叉神経痛のポイント

  • 三叉神経痛は、顔の片側に稲妻のような激痛が短く走り、くり返す病気です。
  • 多くは、異常な位置にある動脈が三叉神経を圧迫して起こります。
  • 歯みがき、食事、顔に触れることなどが引き金になります。
  • 特徴的な痛みで診断し、MRIで血管や腫瘍による圧迫を確かめます。
  • 治療はまずカルバマゼピンなどの抗てんかん薬で、副作用に注意が必要です。
  • 薬が効かない場合は、血管減圧術などの手術が検討されます。

三叉神経痛についてよくある質問

回答は一般的な情報であり、診察や医師による個別の判断に代わるものではありません。

三叉神経痛はどんな痛みですか?

ナイフで刺されたような耐えがたい痛みが、稲妻のように短く発作的にくり返されます。通常は数秒で、顔の片側に起こります。

三叉神経痛の原因は何ですか?

最も一般的な原因は、異常な位置にある動脈が三叉神経を圧迫することです。若い人では多発性硬化症が原因のこともあります。

歯みがきで痛むのはなぜですか?

三叉神経痛では、顔や唇、舌の特定の場所への刺激や、歯みがき、物をかむ動作が痛みの引き金になります。

普通の痛み止めは効きますか?

痛みが短くくり返すため、一般的な鎮痛薬はあまり役に立ちません。抗てんかん薬のカルバマゼピンなどが使われます。

三叉神経痛は手術で治りますか?

動脈の圧迫が原因の場合、血管減圧術で何年にもわたって痛みを抑えられることが多いですが、約15%の人で再発します。

三叉神経痛は自然に治りますか?

自然におさまることもありますが、痛みのない期間のあとにしばしば再発します。

出典

  1. MSDマニュアル家庭版 · 三叉神経痛
  2. Wiffen PJ, et al. Carbamazepine for chronic neuropathic pain and fibromyalgia in adults. Cochrane Database Syst Rev. 2014

このガイドは一般的な情報であり、医師の判断に代わるものではありません。診断と治療は、診察と病歴によって決まります。緊急の場合は119番(スペインでは112番)に電話してください。