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鼻の症状 MediBilbao Salud

鼻づまりの原因と治し方、点鼻薬の使いすぎと受診の目安

鼻づまりは、鼻水とともに起こることが多いとてもよくある症状で、多くはかぜやアレルギーが原因です。家庭でのケアで和らぐことが多い一方、市販の点鼻薬を使いすぎると、かえって鼻づまりが悪化することがあります。原因ごとの特徴、正しい対処、受診の目安を整理します。

テーマ
耳鼻咽喉科
更新日
読了時間
6分
監修
Itziar Gotxi Erezuma医師 · 耳鼻咽喉科専門医 · ビスカヤ県医師会 登録番号 484809757
ブランケットにくるまって鼻をかむ男性
鼻づまりの多くは、かぜやアレルギーが原因です。AIで作成したイラストです。

鼻づまりとは?

鼻づまりと鼻水はとてもよくみられる症状で、同時に起こるのが一般的ですが、どちらか一方だけのこともあります。

すべての鼻づまりに、すぐ医師の診察が必要なわけではありません。原因によって特徴や対処が異なるため、まずはどのような鼻づまりかを知ることが大切です。

鼻づまりの主な原因

  • よくある原因:ウイルスによる上気道感染症(かぜ)、アレルギー反応。
  • あまり多くない原因:副鼻腔炎、鼻に入った異物、血管収縮薬の点鼻薬の使いすぎ、血管運動性鼻炎。

血管運動性鼻炎は、はっきりした誘因がないのに水のようなさらさらした鼻水がくり返し出るもので、気温、気圧、湿度などの環境の変化に反応して起こることが多いとされています。

原因ごとの特徴

  • かぜ:水っぽい、または粘り気のある鼻水、のどの痛み、全身のだるさ。
  • アレルギー:水っぽい鼻水、くしゃみ、涙目、目のかゆみ。特定の季節や、誘因に触れたあとに症状が出やすくなります。
  • 急性副鼻腔炎:粘り気のある、または膿のような鼻水が、片方の鼻から出ることが多くあります。顔の痛みや頭痛、頬や眉の上の赤みや押したときの痛み、いやな味がすることもあります。かゆみはありません。
  • 鼻の異物:主に子どもで、片方の鼻からにおいの強い、ときに血の混じった鼻水が出ます。
  • 萎縮性鼻炎:鼻の粘膜が薄く硬くなって乾燥し、かさぶたができて悪臭がします。

点鼻薬の使いすぎによるリバウンド

血管を収縮させる点鼻薬(鼻閉改善薬)は、一時的に鼻づまりを和らげますが、できるだけ使用を避けるべきだとされています。

  • 薬の効果が切れると、使う前よりもひどい鼻づまりが起こることがあります(リバウンド)。
  • リバウンドを抑えようとさらに使い続け、悪循環に陥ることがあります。
  • こうした薬による鼻炎はしばらく続くことがあり、元の鼻炎が続いているように誤解されがちです。
  • 鼻閉改善薬には、血圧や心拍数を上げる作用もあります。

点鼻薬を手放せなくなっている場合は、自己判断で使い続けず、医師に相談しましょう。

子どもの鼻づまりで注意すること

  • 子どもは鼻の中に物を入れてしまうことがあります。大人が見ていないと、においの強い鼻水が最初のサインになることがあります。
  • 2歳未満の乳幼児には、抗ヒスタミン薬の使用はすすめられません。
  • 6歳未満の子どもには、鼻閉改善薬の使用はすすめられません。

子どもが鼻に何かを入れたかもしれないと思ったら、すぐに受診しましょう。

受診の目安

次のような場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。

  • 片方の鼻だけから鼻水が出る。特に膿や血が混じっている
  • 顔の痛みや、押したときの痛みがある
  • 鼻に何かを入れたかもしれない

こうしたサインがなく、典型的なかぜの症状以外は元気な場合は、まずかかりつけ医に電話で相談するとよいでしょう。受診が必要ないこともあります。

家庭でできるケア

  • 加湿:かぜによる鼻づまりには、家庭用加湿器(コールドミスト式または気化式)で部屋を加湿します。
  • 生理食塩水:生理食塩水のスプレーで鼻の中を潤します。
  • 抗ヒスタミン薬:必要に応じて、眠気などの副作用が少ないタイプを使います。古いタイプの抗ヒスタミン薬は、だるさ、混乱、興奮などの副作用を起こすことがあり、特に高齢者では注意が必要です。

鼻づまりは、原因となっている病気を治療するのが最善の方法です。症状が長引く場合は受診しましょう。

洗面台で生理食塩水を使って鼻を洗う女性
生理食塩水で鼻の中を潤すケアが基本です。AIで作成したイラストです。

病院での診察と治療

医師は、鼻水の性質や続き方、発熱や顔の痛み、目のかゆみ、くしゃみなどの症状、点鼻薬の使用について質問し、鼻の粘膜の色や腫れ、ポリープ、異物の有無を調べます。

  • ほとんどの場合、検査は必要ありません。糖尿病や免疫の低下がある人で重い副鼻腔炎が疑われる場合などに、CT検査などを行います。
  • 慢性的に、または季節ごとにくり返す場合は、血液や皮膚のアレルギー検査を行うことがあります。
  • アレルギーによる鼻づまりには、抗ヒスタミン薬や、ステロイドの点鼻薬が用いられます。
  • 鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎には、必要に応じてステロイドや抗菌薬を鼻の中に使います。
鼻の断面図を見せながら男性に説明する医師
長引く鼻づまりは、病院で原因を調べます。AIで作成したイラストです。

出典によって異なる点:鼻うがい(生理食塩水での洗浄)は効くか

MSDマニュアル家庭版は、かぜによる鼻づまりには、主に加湿器や生理食塩水のスプレーで鼻を潤し、必要に応じて抗ヒスタミン薬で対処するとしています。

コクランのシステマティックレビュー(Kingら、2015年)は、かぜなどの急性上気道感染症に対する生理食塩水での鼻の洗浄を調べた5件のランダム化比較試験(子ども544人、大人205人)をまとめました。多くの結果では、洗浄をした場合としない場合で差がみられませんでした。規模の大きい子どもの試験1件では、鼻水と鼻づまりの症状がわずかに軽くなり、鼻閉改善薬の使用も減りましたが、その差は小さく、実感できるほどではない可能性があります。副作用は、一部の人の軽い鼻の不快感や刺激だけでした。

つまり、生理食塩水での洗浄は安全で、かぜの鼻症状を和らげる可能性はありますが、研究は小規模で質が低く、効果ははっきりしていません。無理のない範囲で取り入れるとよいでしょう。

鼻づまりのポイント

  • 鼻づまりの多くは、かぜやアレルギーが原因です。
  • 原因によって、鼻水の性質やほかの症状が異なります。
  • 血管収縮薬の点鼻薬は使いすぎると、リバウンドでかえって悪化します。
  • 2歳未満に抗ヒスタミン薬、6歳未満に鼻閉改善薬はすすめられません。
  • 片方だけの膿や血の混じった鼻水、顔の痛み、鼻の異物は受診のサインです。
  • かぜの鼻づまりには、加湿や生理食塩水で鼻を潤すケアが基本です。

鼻づまりについてよくある質問

回答は一般的な情報であり、診察や医師による個別の判断に代わるものではありません。

鼻づまりの原因で多いものは何ですか?

最も多いのは、かぜ(ウイルスによる上気道感染症)とアレルギーです。副鼻腔炎、鼻の異物、点鼻薬の使いすぎなどが原因のこともあります。

市販の点鼻薬を毎日使ってもよいですか?

血管を収縮させる点鼻薬は、使いすぎると効果が切れたときにかえってひどい鼻づまりが起こることがあります(リバウンド)。できるだけ使用を避け、続く場合は医師に相談しましょう。

片方の鼻だけがつまるのはなぜですか?

副鼻腔炎や鼻の異物などでは、片方の鼻だけから鼻水が出ることがあります。特に膿や血が混じる場合は、早めに受診してください。

子どもの鼻づまりに薬を使ってもよいですか?

2歳未満の乳幼児には抗ヒスタミン薬、6歳未満の子どもには鼻閉改善薬の使用はすすめられません。加湿や生理食塩水でのケアが基本です。

鼻うがいは鼻づまりに効きますか?

生理食塩水での鼻の洗浄は安全で、かぜの鼻症状を和らげる可能性がありますが、研究は小規模で効果ははっきりしていません。

どんなときに病院に行けばよいですか?

片方の鼻だけから膿や血の混じった鼻水が出る、顔の痛みがある、鼻に何かを入れたかもしれない場合は、すぐに受診しましょう。

出典

  1. MSDマニュアル家庭版 · 鼻づまりと鼻水
  2. King D, et al. Saline nasal irrigation for acute upper respiratory tract infections. Cochrane Database Syst Rev. 2015

このガイドは一般的な情報であり、医師の判断に代わるものではありません。診断と治療は、診察と病歴によって決まります。緊急の場合は119番(スペインでは112番)に電話してください。