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スポーツのけが MediBilbao Salud

肉離れ(ハムストリングのけが)とは?症状・応急処置・治るまでの期間

肉離れは、筋肉が急に強く引き伸ばされたり収縮したりして傷つくけがです。スポーツでとくに多いのが、太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)の肉離れで、短距離走などで突然太ももの裏に痛みが走ります。症状、応急処置、リハビリ、復帰までの目安を整理します。

テーマ
理学療法
更新日
読了時間
4分
監修
Itziar Gotxi Erezuma医師 · 耳鼻咽喉科専門医 · ビスカヤ県医師会 登録番号 484809757
太ももの筋肉の模型を使って説明を受ける男性
肉離れは、太ももの裏の筋肉に起こりやすいけがです。AIで作成したイラストです。

肉離れ(ハムストリングのけが)とは?

ハムストリングは、太ももの裏側にある筋肉の集まりで、股関節と膝の後ろ側を動かします。

ハムストリングのけがは、短距離走をするときなど、ハムストリングが急に強い力で収縮したときによく起こります。太ももの裏側に突然痛みが出ます。また、もっとゆっくり起こることもあり、その場合は通常、柔軟運動が不十分であることが原因です。

筋肉の線維の束を示すイラスト
筋肉は細い線維が束になってできています。AIで作成したイラストです。

どんなときに起こりやすい?

  • 全力疾走:短距離走など、ハムストリングが急に強く収縮する場面で起こりやすくなります。
  • 大きく伸ばされる動作:脚を大きく伸ばす動作でもけがが起こり、研究ではこのタイプのほうが復帰に時間がかかりました。
  • 柔軟性の不足:ゆっくり起こるけがは、柔軟運動が不十分なことが原因になります。

肉離れの症状

  • 太ももの裏側に、突然痛みが出ます。
  • 歩くと痛むことがあり、重い場合は歩くのが難しくなります。
  • 重いけがでは、完全に治るまでに数か月かかることもあります。

肉離れの診断

ハムストリングのけがは、症状と診察の結果から診断されます。けがの程度を詳しく調べるために、MRI検査が必要になる場合もあります。

けがの直後の応急処置

  • 冷却:けがをした直後に、太ももを氷で冷やします。
  • 圧迫と支持:太ももを圧迫して支えるサポーターを着けます。
  • 鎮痛薬:非ステロイド性抗炎症薬などで痛みを和らげます。
  • 松葉杖:歩くと痛む場合は、初めのうち松葉杖が必要になることもあります。

リハビリの進め方

  • 痛みが和らぎ始めたら:ハムストリングを穏やかにストレッチします。例えば、あお向けで膝の裏を持って胸に引き寄せ、痛くない範囲で膝を伸ばして30秒ほど保ちます。
  • 痛みが完全に消えたら:太ももの前側(大腿四頭筋)とハムストリングを少しずつ鍛えます。お尻を持ち上げるブリッジや、うつ伏せで脚を持ち上げる運動などがあります。
  • 復帰の目安:十分に筋力が戻り、動く範囲が元に戻るまでは、走ったり跳んだりしてはいけません。

治るまでの期間

数日から数週間で回復する場合もありますが、ハムストリングのけがが重い場合は、完全に治るまでに数か月かかることもあります。

筋力が十分に強くなり、動く範囲が元に戻ったことを確かめてから、少しずつ運動に戻りましょう。

トレッドミルで歩く男性と見守る専門家
筋力と動く範囲が戻ってから、段階的に運動に戻ります。AIで作成したイラストです。

肉離れを防ぐために

  • 運動前に十分な柔軟運動を行います。ゆっくり起こるハムストリングのけがは、柔軟運動の不足が原因になります。
  • 一度けがをした人は、筋力と動く範囲が戻るまで、全力疾走やジャンプを控えます。

出典によって異なる点:どんなリハビリが復帰を早めるか

MSDマニュアル家庭版は、痛みが和らいだら穏やかなストレッチ、痛みが消えたら筋力強化という段階的なリハビリを紹介し、復帰までの期間は数日から数か月と幅があるとしています。

ランダム化比較試験(Asklingら、2013年)は、MRIで確認されたハムストリングの急性のけがをしたスウェーデンのトップレベルのサッカー選手75人を、筋肉を伸ばしながら力を入れる運動を重視したリハビリと、従来の運動のリハビリに分けて比べました。チーム練習への完全復帰までの日数は、伸ばす運動を重視したグループで平均28日と、従来のグループ(平均51日)より短くなりました。また、脚を大きく伸ばしてけがをしたタイプは、全力疾走でけがをしたタイプより復帰に時間がかかりました。

リハビリの内容によって復帰までの期間が変わる可能性があり、けがの起こり方も回復の目安になると考えられます。

肉離れのポイント

  • ハムストリングの肉離れは、短距離走などで太ももの裏に突然痛みが出るけがです。
  • 症状と診察で診断し、必要に応じてMRI検査を行います。
  • けがの直後は、冷却、圧迫、鎮痛薬、必要なら松葉杖で対応します。
  • 痛みが和らいだらストレッチ、痛みが消えたら筋力強化へと段階的に進めます。
  • 筋力と動く範囲が戻るまでは、走ったり跳んだりしないようにしましょう。
  • 回復には数日から数か月かかり、リハビリの内容で復帰までの期間が変わることがあります。

肉離れについてよくある質問

回答は一般的な情報であり、診察や医師による個別の判断に代わるものではありません。

肉離れはどんなときに起こりますか?

短距離走など、太ももの裏の筋肉が急に強い力で収縮したときによく起こります。柔軟運動の不足から、ゆっくり起こることもあります。

肉離れをしたらまず何をすればよいですか?

けがの直後に太ももを氷で冷やし、圧迫して支えるサポーターを着けます。歩くと痛む場合は、松葉杖が必要になることもあります。

肉離れは何日で治りますか?

数日から数週間で回復する場合もありますが、けがが重い場合は完全に治るまでに数か月かかることもあります。

肉離れのときにストレッチをしてもよいですか?

痛みが和らぎ始めたら、穏やかなストレッチを行います。痛みが強い時期に無理に伸ばすのは避けましょう。

肉離れの検査は必要ですか?

多くは症状と診察で診断されますが、けがの程度を詳しく調べるためにMRI検査が必要になる場合もあります。

いつからスポーツに復帰できますか?

十分に筋力が戻り、動く範囲が元に戻るまでは、走ったり跳んだりしてはいけません。段階的に運動に戻りましょう。

出典

  1. MSDマニュアル家庭版 · ハムストリングのけが
  2. Askling CM, et al. Acute hamstring injuries in Swedish elite football: a prospective randomised controlled clinical trial comparing two rehabilitation protocols. Br J Sports Med. 2013

このガイドは一般的な情報であり、医師の判断に代わるものではありません。診断と治療は、診察と病歴によって決まります。緊急の場合は119番(スペインでは112番)に電話してください。