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頭痛と神経の病気 MediBilbao Salud

頭痛の種類と原因は?危険な頭痛のサインと対処法、受診の目安

頭痛は医療機関を受診する理由として最も多いものの一つですが、重い病気が原因であることは多くありません。最も多いのは緊張型頭痛で、次いで片頭痛です。一方で、くも膜下出血や髄膜炎など、すぐに治療が必要な頭痛もあります。頭痛の種類、危険なサイン、受診の目安、対処法を整理します。

テーマ
臨床神経生理
更新日
読了時間
9分
監修
Itziar Gotxi Erezuma医師 · 耳鼻咽喉科専門医 · ビスカヤ県医師会 登録番号 484809757

頭痛とは?一次性頭痛と二次性頭痛

頭痛は、頭皮、首の上部、顔、頭の中など、頭のどこかに起こる痛みです。仕事や日常生活に支障をきたすこともあり、頻繁に起こる人もいれば、めったに起こらない人もいます。

頭痛は大きく次の2つに分けられます。

  • 一次性頭痛:ほかの病気によらない頭痛。緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などがあります。
  • 二次性頭痛:脳、目、鼻、のど、副鼻腔、歯、あご、耳、首の病気や、全身の病気など、ほかの病気が原因で起こる頭痛。

頭痛は強く、つらいものになることもありますが、重い病気が原因であることは多くありません。とくに若い人で、長いあいだ同じ性質の頭痛が続き、診察で異常がない場合は、心配はほとんどいらないとされています。

頭痛の種類と原因

  • 緊張型頭痛:頭痛の中で最も多いタイプです。
  • 片頭痛:中等度から重度の頭痛をくり返す原因として最も多いものです。
  • 群発頭痛など:比較的まれな一次性頭痛です。
  • 発熱や感染症:インフルエンザなど、多くの感染症が頭痛を起こします。
  • カフェインや鎮痛薬をやめたとき:カフェインをやめたときや、長く使っていた鎮痛薬をやめたときにも頭痛がよく起こります。
  • 重い病気:まれに、髄膜炎、脳腫瘍、脳の出血などが原因のことがあります。

よく誤解されていますが、目の疲れ(眼精疲労)や高血圧は、極めて血圧が高い場合を除いて、一般に頭痛の原因にはならないとされています。

すぐに受診すべき危険な頭痛のサイン

次のようなサインがある頭痛は、重い病気が隠れている可能性があるため、すぐに受診してください。

  • 突然の激しい頭痛:数秒で最も強くなる「雷鳴頭痛」は、くも膜下出血のおそれがあります。
  • 発熱と首の硬さ:あごを胸につけようとすると痛む、つけられない場合は、髄膜炎のおそれがあります。
  • 脳の症状:感覚や視覚の変化、急な筋力低下、手足の動かしにくさ、けいれん、言葉が出にくい・理解しにくい、眠気や錯乱などの意識の変化。
  • こめかみの痛み、かむときのあごの痛み:とくに高齢者では、巨細胞性動脈炎のおそれがあります。
  • 目の充血と光の輪:明かりのまわりに虹のような輪が見える場合は、緑内障のおそれがあります。
  • そのほか:がんや免疫の低下がある、発熱や体重減少を伴う、頻度や強さがだんだん増している、50歳を過ぎてから始まった、極度の高血圧。

こうしたサインがなくても、これまでに経験したことのない頭痛が起きた場合や、いつもの頭痛が異常に強い場合は、主治医に相談してください。

緊張型頭痛の特徴と対処

緊張型頭痛は、頭をベルトで締めつけられるような感じの、軽度から中等度の痛みです。額や目のまわりから始まり、頭全体に広がります。

  • 反復性:月に15日未満。30分から数日続き、目覚めてから数時間後に始まって、時間とともに強まるのが典型的です。
  • 慢性:月に15日以上。ほぼ一日中痛みが続きます。
  • 片頭痛との違い:吐き気や嘔吐を伴わず、体を動かしたり、光、音、においで悪化したりしません。

原因はよくわかっていませんが、ストレス、睡眠の問題、首やあごの痛み、目の疲れがきっかけになることがあります。多くは、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどの市販の鎮痛薬で和らぎ、痛む場所のマッサージも役立つことがあります。リラクゼーションやストレス管理も効果的で、薬と組み合わせるとさらに効果が高まります。市販薬が効かないほど強い場合は、片頭痛の可能性があります。

片頭痛の特徴ときっかけ

片頭痛は、脈打つような、ズキズキする痛みが、通常は頭の片側(ときに両側)に起こる頭痛です。多くは思春期や成人の初めごろに始まり、家族に片頭痛の人がいることがよくあります。

  • 吐き気を伴うことが多く、嘔吐や、光・音・においへの過敏が起こることもある
  • 体を動かすと悪化する
  • 発作は通常4時間から3日続き、重いと何もできなくなる
  • 約25%の人では、発作の前にギザギザの光が見えるなどの「前兆」がある

きっかけとしては、睡眠不足、天候の変化(とくに気圧の変化)、空腹(食事を抜いたときなど)、チカチカする光や強いにおいなどの刺激、ストレス、女性ホルモンの変動などが挙げられています。特定の食べもの(熟成チーズ、うま味調味料、カフェインなど)との関連も報告されていますが、どの食べものがきっかけになるかは人によって異なります。

鎮痛薬の飲みすぎで起こる「薬物乱用頭痛」

時々の頭痛のために鎮痛薬を頻繁に、あるいは毎日飲んでいると、頭痛の回数が増えて慢性化することがあります。これを薬物乱用頭痛といい、一般の人の1〜2%にみられ、女性に多いとされています。

  • 多くは片頭痛や緊張型頭痛のある人に起こる
  • 毎日またはほぼ毎日、朝起きたときから頭痛があることが多い
  • アセトアミノフェンやNSAIDなどでは月15日以上、片頭痛の薬(トリプタン系薬剤)や複数の薬の組み合わせでは月10日以上の服用が3か月以上続いている場合に疑われる

カフェインを含む頭痛薬や、カフェイン入りの飲みものをとりすぎても、頭痛が毎日起こるようになることがあります。治療は、使いすぎている薬をやめ、もとの頭痛を予防する薬を使い、やめた後の頭痛には別の種類の薬で対処するのが一般的です。自己判断で急にやめず、医師に相談してください。

受診のときに伝えたいことと、検査

頭痛の多くは、問診と診察で種類や原因がわかり、検査は必要ないことがほとんどです。受診する前に、次のようなことをメモしておくと役立ちます。

  • いつから、どのくらいの頻度で、どのくらい続くか
  • どこが痛むか、どのような痛みか(ズキズキ、締めつけられる、刺すようななど)、強さはどのくらいか
  • 突然起きた場合は、どのくらいの時間で最も強くなったか
  • 吐き気など、ほかの症状があるか
  • 何がきっかけになるか、何で悪化・軽快するか
  • 飲んでいる薬、カフェインのとり方やその変化、最近の頭のけが、家族に重い頭痛の人がいるか

重い病気が疑われる場合は、MRIやCTの検査をできるだけ早く行います。50歳を過ぎてから始まった頭痛、朝目覚めたときに悪化する・痛みで目が覚める新しい頭痛、頻度や強さが増している慢性の頭痛では、数日以内に画像検査が行われます。

頭痛の治療とセルフケア

  • 緊張型頭痛:アセトアミノフェンやNSAIDなどの鎮痛薬、マッサージ、リラクゼーション、ストレス管理。慢性の場合は、片頭痛の予防薬(三環系抗うつ薬など)が役立つことがあります。
  • 片頭痛の発作:軽度から中等度ならNSAIDやアセトアミノフェン。強い発作や強くなりそうな発作には、トリプタン系薬剤など発作を止める薬を、始まりを感じたらすぐに使います。吐き気を抑える薬が使われることもあります。
  • 片頭痛の予防:発作が多い場合は予防薬が使われます。行動療法(リラクゼーション、バイオフィードバック法、ストレス管理)やヨガも、発作の強さや頻度を減らす可能性があります。
  • 頭痛日記:発作の回数や時刻、きっかけと考えられること、薬の効き方を記録すると、きっかけを避けたり、治療を調整したりするのに役立ちます。

トリプタン系薬剤などは血管を収縮させることがあるため、狭心症や冠動脈の病気、コントロールされていない高血圧がある人には推奨されません。高齢者では使えない薬もあるため、持病のある人は必ず医師に相談してください。

出典によって異なる点:市販の鎮痛薬はどのくらい効くか

MSDマニュアル家庭版は、軽度から中等度の緊張型頭痛は、ほとんどの場合、アセトアミノフェンなどの市販の鎮痛薬で痛みを軽減できるとしています。

コクランのシステマティックレビュー(Stephensら、2016年)は、頻繁に起こる反復性の緊張型頭痛の成人を対象に、アセトアミノフェンの23件の研究をまとめました。1,000mgを飲んだ場合、2時間後に痛みが完全に消える人は偽薬よりわずかに多いだけで、22人に飲ませて1人が余分に痛みから解放される程度でした(質の高い根拠)。「痛みが消えるか軽くなる」まで含めると、10人に1人の割合で上乗せがありました。500〜650mgでは偽薬を上回る効果は示されませんでした。

市販の鎮痛薬は緊張型頭痛に一定の効果がありますが、その上乗せ効果は思われているより小さいことがあり、飲みすぎによる薬物乱用頭痛にも注意が必要です。

頭痛のポイント

  • 頭痛の多くは、ほかの病気によらない一次性頭痛で、緊張型頭痛と片頭痛が大半を占めます。
  • 突然の激しい頭痛、発熱と首の硬さ、手足の麻痺や言葉の障害、意識の変化などは、すぐに救急を受診してください。
  • 緊張型頭痛は締めつけられるような痛みで、市販の鎮痛薬やマッサージ、リラクゼーションで和らぐことが多いです。
  • 片頭痛はズキズキする痛みで吐き気や光・音への過敏を伴い、発作を止める薬や予防薬、頭痛日記が役立ちます。
  • 鎮痛薬を月に10〜15日以上飲み続けると、薬物乱用頭痛につながることがあります。
  • 研究では、アセトアミノフェンの緊張型頭痛への上乗せ効果は小さいことが示されています。

頭痛についてよくある質問

回答は一般的な情報であり、診察や医師による個別の判断に代わるものではありません。

頭痛で最も多い種類は何ですか?

最も多いのは緊張型頭痛で、次いで片頭痛です。どちらも、ほかの病気によらない一次性頭痛です。

危険な頭痛の見分け方は?

突然数秒で最大になる激しい頭痛、発熱と首の硬さ、手足の麻痺やしびれ、言葉の障害、けいれん、意識の変化、目の充血と光の輪、50歳を過ぎてから始まった頭痛などは、重い病気のサインのことがあります。すぐに受診してください。

緊張型頭痛と片頭痛はどう違いますか?

緊張型頭痛は締めつけられるような軽度から中等度の痛みで、吐き気はなく、体を動かしても悪化しません。片頭痛はズキズキする痛みで、吐き気や光・音への過敏を伴い、体を動かすと悪化します。

頭痛薬を毎日飲んでも大丈夫ですか?

鎮痛薬を頻繁に飲み続けると、かえって頭痛が毎日起こる薬物乱用頭痛になることがあります。頭痛薬を飲む日が月に10〜15日を超える場合は、医師に相談してください。

高血圧や目の疲れで頭痛は起こりますか?

よく誤解されていますが、極めて血圧が高い場合を除き、高血圧や目の疲れは一般に頭痛の原因にはならないとされています。ただし、目の疲れは緊張型頭痛のきっかけになることがあります。

片頭痛のきっかけには何がありますか?

睡眠不足、気圧などの天候の変化、空腹、チカチカする光や強いにおい、ストレス、女性ホルモンの変動などがあります。特定の食べものとの関連も報告されていますが、人によって異なるため、頭痛日記で自分のきっかけを探すのが役立ちます。

出典

  1. MSDマニュアル家庭版 · 頭痛の概要
  2. MSDマニュアル家庭版 · 緊張型頭痛
  3. MSDマニュアル家庭版 · 片頭痛
  4. MSDマニュアル家庭版 · 薬物乱用頭痛
  5. Stephens G, Derry S, Moore RA. Paracetamol (acetaminophen) for acute treatment of episodic tension-type headache in adults. Cochrane Database Syst Rev. 2016

このガイドは一般的な情報であり、医師の判断に代わるものではありません。診断と治療は、診察と病歴によって決まります。緊急の場合は119番(スペインでは112番)に電話してください。