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女性の健康 MediBilbao Salud

更年期とは?ホットフラッシュなどの症状・閉経後の変化・治療と対策

更年期は、閉経をはさんだ前後の時期のことで、女性ホルモンが大きくゆらぐため、ほてり(ホットフラッシュ)や寝汗、気分の変化、不眠などの症状が出やすくなります。症状の強さは人によって大きく違います。更年期の時期、症状、閉経後の体の変化、治療と生活の工夫を整理します。

テーマ
栄養
更新日
読了時間
5分
監修
Itziar Gotxi Erezuma医師 · 耳鼻咽喉科専門医 · ビスカヤ県医師会 登録番号 484809757
明るいキッチンでカップを手に窓の外を見つめる女性
更年期の症状の強さは、人によって大きく違います。AIで作成したイラストです。

更年期・閉経とは?

閉経とは、加齢によって卵巣からの女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌が止まり、月経と排卵が起こらなくなることです。月経が1年間来なかった時点で、閉経と判断されます。

更年期は、閉経の前後の時期を指します。閉経に向けて月経のパターンが変わり始める時期(閉経移行期)は、4〜8年続きます。この間、エストロゲンの量が大きく変動するため、さまざまな症状が出ます。

閉経の年齢

米国での平均的な閉経年齢は約51歳ですが、45歳ごろから55歳以上までの幅があり、いずれも正常とされています。

  • 早発閉経:40歳未満で閉経した場合をいいます。
  • 早く閉経しやすい人:喫煙習慣がある人、栄養不良の人、自己免疫疾患がある人などです。

45歳未満で閉経した場合や、月経のパターンがはっきりしない場合は、月経を乱すほかの病気がないか調べることがあります。

ホットフラッシュと寝汗

75〜85%の女性がホットフラッシュを経験します。通常は月経が止まる前から始まり、平均で7年半近く続きますが、10年以上続くこともあります。

  • 顔や首を中心に、急に暑くなって赤くなり、汗をかきます。
  • 1回のホットフラッシュは30秒〜5分ほど続き、その後に寒気を感じることもあります。
  • 夜に起こるホットフラッシュが寝汗です。睡眠が妨げられ、疲れや集中力の低下につながることがあります。
夜中にベッドで目を覚まし、ほてりを感じている女性
夜に起こるホットフラッシュが寝汗です。AIで作成したイラストです。

更年期のその他の症状

  • 月経の乱れ(周期が短くなったり長くなったり、量が変わったりする)
  • 気分の変わりやすさ、いらだち、不安
  • 不眠などの睡眠の問題
  • 集中力の低下、頭痛、疲れやすさ
  • 乳房の張りや痛み

症状は軽いものから重いものまでさまざまで、何も症状がない人もいます。症状は6カ月から約10年、ときにそれ以上続きます。時期が合わない症状は、ほかの病気が原因のこともあります。

閉経後に起こる体の変化

  • 腟:粘膜が薄く乾燥し、性交時の痛みが出ることがあります。
  • 尿路:尿路感染症を起こしやすくなる人がいます。
  • 皮膚:コラーゲンなどが減り、皮膚が薄くなります。
  • 骨:骨密度が下がり、骨粗しょう症になることがあります。
  • コレステロール:LDL(悪玉)コレステロールが上がります。

ホットフラッシュなどの多くの症状は、閉経後には次第に弱まります。一方、骨やコレステロールの変化は長く続くため、定期的な健康チェックが大切です。

生活の中でできる対策

  • 体を冷やす:扇風機を使う、薄着にするなどの工夫をします。
  • きっかけを避ける:アルコールや香辛料の効いた食べ物など、ホットフラッシュのきっかけになるものを控えます。
  • 睡眠の工夫:寝る前や寝汗で目覚めたときに、心を落ち着ける決まった行動をとります。適切な睡眠習慣や運動も睡眠の改善に役立ちます。
  • 骨盤底筋の体操:尿を途中で止めるように骨盤の筋肉を引き締めるケーゲル体操で、尿のコントロールが改善することがあります。
  • 潤滑剤:腟の乾燥や性交時の痛みには、市販の潤滑剤が役立つことがあります。
川沿いの遊歩道を並んで歩く中年の男女
日々の生活の工夫が、更年期症状への対処に役立ちます。AIで作成したイラストです。

更年期症状の治療

  • 認知行動療法:ホットフラッシュや寝汗への対処に役立つ可能性があります。
  • 催眠療法:資格をもつ専門家による催眠療法が、ホットフラッシュの軽減に使われます。
  • ホルモン以外の薬:ホットフラッシュを和らげる薬がいくつかあります。
  • ホルモン療法:エストロゲン(子宮がある人はプロゲストーゲンと併用)で、ホットフラッシュ、寝汗、腟の乾燥を和らげ、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。

ホルモン療法には、脚や肺の血栓、脳卒中、胆石などのリスクがあり、併用療法を3〜5年続けると乳がんのリスクがわずかに高まります。メリットとリスクを医師とよく話し合って決めましょう。

こんなときは相談を

  • ホットフラッシュや寝汗で生活や睡眠に支障がある
  • 気分の落ち込みやいらだちが続く
  • ホルモン療法中に性器出血がある
  • 45歳未満で月経が止まった
  • 性交時の痛みや尿のトラブルがある

閉経後の女性で骨折のリスクが高い人は、骨粗しょう症の検査も受けましょう。

出典によって異なる点:運動はホットフラッシュに効くか

MSDマニュアル家庭版は、運動を睡眠の改善に役立つ方法の1つとして挙げていますが、ホットフラッシュそのものへの効果については述べていません。

コクランのシステマティックレビュー(Daleyら、2014年)は、運動がホットフラッシュや寝汗を減らすかを調べた5件の研究(733人)をまとめました。運動をした人と何もしなかった人の間で、ホットフラッシュなどの症状に差はみられず、効果を判断するには根拠が不十分だと結論づけています。

運動は睡眠や健康全般に役立ちますが、ホットフラッシュを減らす方法としての効果ははっきりしていません。症状がつらい場合は、ほかの治療も含めて医師に相談しましょう。

更年期のポイント

  • 更年期は閉経の前後の時期で、閉経移行期は4〜8年続きます。
  • 平均的な閉経年齢は約51歳で、40歳未満は早発閉経です。
  • 75〜85%の女性がホットフラッシュを経験し、平均7年半近く続きます。
  • 閉経後は骨密度の低下やLDLコレステロールの上昇に注意が必要です。
  • 体を冷やす、きっかけを避ける、認知行動療法などが症状の軽減に役立ちます。
  • ホルモン療法はメリットとリスクを医師と話し合って決めます。

更年期についてよくある質問

回答は一般的な情報であり、診察や医師による個別の判断に代わるものではありません。

更年期はいつから始まりますか?

閉経に向けて月経のパターンが変わり始める時期から始まり、閉経移行期は4〜8年続きます。平均的な閉経年齢は約51歳です。

ホットフラッシュはどのくらい続きますか?

平均で7年半近く続きますが、10年以上続く人もいます。1回のホットフラッシュは30秒〜5分ほどです。

閉経はどうやって判断しますか?

月経が1年間来なかった時点で閉経と判断します。通常、確認のための血液検査は必要ありません。

ホルモン療法は安全ですか?

ホットフラッシュや腟の乾燥を和らげ、骨粗しょう症の予防にも役立ちますが、血栓や脳卒中などのリスクがあり、併用療法を長く続けると乳がんのリスクがわずかに高まります。医師とよく相談して決めましょう。

運動は更年期症状に効きますか?

運動は睡眠の改善に役立ちます。ただし研究では、運動でホットフラッシュが減るかどうかは根拠が不十分とされています。

閉経後に気をつけることはありますか?

骨密度の低下やLDLコレステロールの上昇が起こるため、定期的な健康チェックが大切です。骨折のリスクが高い人は骨粗しょう症の検査も受けましょう。

出典

  1. MSDマニュアル家庭版 · 閉経
  2. Daley A, et al. Exercise for vasomotor menopausal symptoms. Cochrane Database Syst Rev. 2014

このガイドは一般的な情報であり、医師の判断に代わるものではありません。診断と治療は、診察と病歴によって決まります。緊急の場合は119番(スペインでは112番)に電話してください。